Aloha! スポナビレポーターKazukiです。
あっという間のホノルルマラソンでした。
スタートラインに立った時は、本当に感動してしまいました。
そしてゴールが近づくと寂しさがこみ上げてきました。
もっと走っていたいとさえ思いました。
今回は、私のレース直前からレース直後まで、何をして、何を感じたかを書かせていただきたいと思います。
1.レース直前
レース前日、私はユニフォームなどの準備をし、午後8時に寝ました。
以前から早く寝る練習をしていたのが功を奏しました。
そして、午前1時半に起床。
これまでのハワイのレースも、朝早くからレースがあるので苦にはなりませんでした。
いつもと同じ食事を食べ、スタートラインに向けて出発。
1時間20分前にはアラモアナビーチパークに到着していました。
到着後は早速トイレを済ませ、まんじゅうを1つ食べました。
エネルギー不足を防ぐためです。
その後ほんの少しジョギングをしながらスタートラインへ。
まだその頃は空いていたのでばっちり先頭を確保しました。
国歌・州歌斉唱が終わると一気にホノルルマラソンが熱気を帯びてきました。
私の集中力も高まりました。
カウントダウンが始まると完全に自分の世界に入り、号砲がピストルだったのかファンファーレだったのか覚えていません。
しかし、レースが始まった瞬間のあの興奮は、今でも残っています。
2.レース前半
スタート同時に私の意識はレースの中へ吸い込まれていくようでした。
他のランナー達はすごい勢いでスタートしていきましたが、私は、ペースを守ることに終始しました。
なぜならここしばらく、自分のペースを見誤って失敗ばかりしていたからです。
ケニア人ランナー達はあっという間にかなたへと走り去っていきました。
彼らの走りは、とてもしなやかで憧れます。
しばらく走っていると、前のランナーたちのペースが落ちて追いつきました。
ペースを合わせようかと思ったのですが、リズムが崩れる可能性があったので、そのまま追い抜きました。
何人かは私のペースに合わせてきましたが、長くは続きませんでした。
やはり、自分のペースを知っているのは強さの1つのようです。
最初の給水ポイントの手前でジェルを飲んでエネルギー補給しました。
すごく早いと思われるかもしれませんが、これは12〜13kmあたりにあるダイヤモンドヘッド対策です。
ジェルは、飲んだ後約40分程度でエネルギーとして利用できます。
おかげでしっかり坂を登ることができました。
坂を登りきると、とんでもない向かい風が待ち受けていました。
この時も、無理にペースは上げずに自分のできる範囲で走りました。
ハワイカイでは、もっと強い風が吹いている可能性があったからです。
この時点で、私はひとり旅でした。
もしかすると後ろ50mほど後ろに誰かいたのかもしれませんが、全く気になりませんでした。
よほど集中できていたのだと思います。
カハラモール付近でもう一度ジェルを飲みました。
長い長いフリーウェイの旅に備えました。
レース後半
フリーウェイに入ると思っている以上の向かい風が吹きつけてきました。
前に進もうにも進まないような風でした。
私は、リズムは変えず、無理をさせず、我慢しました。
帰ってくる時は追い風になるからです。
この間もずっとひとり旅でした。
このペースが正しいと信じ走り続けました。
ハワイカイのループを回ると、風が思いっきり私の背中を押しました。
1kmあたりのペースが10秒以上変わり、走っていてとても気持ちよくなりました。
ハワイカイから折り返して走っていると、いつもの練習メンバーがすれ違うときに私を応援してくれました。
今までにないぐらい、元気をもらうことができました。
30kmを超えると、少しずつ疲れが出始めましたが、ペースは全く落ちることはありませんでした。
すると、前から疲れたランナーが落ちてきたので、それを目標にしながらがんばることができました。
最後に待ち受けるダイヤモンドヘッドの坂も問題なく切り抜けました。
ここまでくると、少し寂しさがこみ上げてきました。
なぜなら後3kmでこのレースが終わってしまうからです。
下り坂を下るともう後はビクトリーロードでした。
ゴールが近づくにつれて大きくなる歓声。
ラストスパートをかけて最高の気分でゴールできました。
ホノルルマラソンを終えて
今回、ホノルルマラソンは私にとってとても重要なものでした。
なぜなら、ここ数年私のフルマラソンの記録は落ち続けていたから止める必要があったのです。
そして、このマラソンを走る機会はこれが最初で最後だからです。
私は最後までペースを保つことができ、最高の形でゴールできたので、とても幸せでした。
そして、記録も久しぶりに上向きました。
総合16位、タイムは2:40:38。
次の希望につながる試合になりました。
出場されたみなさん、ホノルルマラソンを走られていかがでしたか?
最高の思い出になっていることを願っています。
スポナビハワイレポーターKazuki
和歌山大学大学院教育学部卒業、小学校教員。一時休職し、2018年4月よりハワイ大学マノア校に留学。NICE programと言う英語を学ぶプログラムを受講。高校から陸上部長距離走を続ける。当初の目標は地元で開催される泉州国際市民マラソン優勝だったが、達成(一般・登録の部優勝(総合2位))。その後は、この記録を超えるべく日々練習に励む。奥さんの影響でハワイが好きになり、ハワイでもたくさん走ってラン友を増やしたい。
ハイビスカスハーフ 優勝
Runners Hi 20km
Autosource 25km
HMSA 30km それぞれ優勝
Running room Half 4th(age 1st)