Aloha! はじめまして、スポナビレポーターKazukiです。
ホノルルマラソンまで、後わずかとなりました。
ホノルルマラソンを走られるみなさんにとっては、ワクワクであり、ドキドキであり、一大イベントであることは間違いないでしょう。
私もそうです。
さらに言えば、私のホノルルマラソンは、今回が最初で最後だからなおさら特別感があります。
(2度目を期待したいところなのですが、仕事の都合上いつになるやら...笑)
私は走り始めて16年、マラソンは10回以上経験してきました。
高校の時に入った陸上部がきっかけで走ることが大好きになり、今に至ります。
そのおかげもあってか、フルマラソンでは2時間30分、ハワイでも活躍することができています。
そして今回「ランナー目線で何か書いてもらえないか。」ということで、少しでもみなさんのお役に立てればと思い引き受けさせていただきました。
みなさんの参考になれば本当に嬉しい限りです。
1.本番までの練習について

ランナーのみなさんにとって練習は、それぞれの考え方や目的がありますので細かく言うのは控えます。
しかし、練習において絶対にされた方がいいこと、がいくつかありますので、お話させていただきます。
1つ目は、「挑戦できる練習」を時々入れるということです。
私たちはついつい同じ練習を、同じタイム・同じ距離で続けてしまうことがあります。
例えば、20kmペース走、1000m×5本のインターバル走、ロングランというサイクルを同じタイムで続けるといった具合です。
確かにこれはベースになるし、スピードのバリエーションもあるのでとても大切であることは間違いありません。
そこで私の提案は「挑戦するタイムや、距離設定をされてはどうか」です。
先ほどあげたペース走やインターバル走の時に1kmあたりの時間を2〜5秒短縮したり、ロングランの距離を少し伸ばしたりするということです。
しかし、それを続けるのではなく、その後はまた普段通りの設定に戻します。
このような挑戦を繰り返し、少しずつ回数を増やしていくと、新しい自分の設定タイムや距離ができあがります。
2つ目は、練習後のケアです。
私は、これほど大事なものはないと思っています。
走ってないからどうしようという不安にかられる方がいらっしゃると思います。(実際私もですが笑)
「走った後のケアができていないから、どうしようと不安になること」はほぼありませんが、これをしているかしていないかの差が、とても大きな差につながると考えます。
ケアをしていれば、練習の時のランニングフォームもしなやかで、走っていても硬さを感じることはありません。
しかし、もししていなければ、身体に硬さ、疲労の蓄積を感じます。
それがランニングフォームを崩す原因になり、ケガにつながります。
これは、私自身も経験していることですので、はっきりと言えます。
練習後のストレッチ、マッサージ、アイシング。
練習の時には、疲労のない状態がベストですので、テレビを観てる時間を利用してでも行っていただけたらと思います。
2.本番前日までについて

いよいよ本番直前になって、みなさんは何をされるでしょうか。
「思っているように調子が上がっていない」「ビギナーでまだ走り足りない」と思っておられる方は、かなりの距離を走ろうとされるかもしれません。
しかし、それはやめることをおすすめします。
むしろ逆に、不安を感じられるのであれば、距離を短くしてスピードをいれる練習がよいと思います。
何より走りたい気持ちを高めておくことが大事です。
そして「これまでこれだけ練習をやってきた、だから大丈夫。」と振り返るといいと思います。
(ちょうど、Qちゃんこと高橋尚子選手が同じようなことをおっしゃっていました)
次に、みなさんはホノルルマラソンという海外のレースに出場されます。
大部分の方は、飛行機を利用されていらっしゃるかと思います。
ここで、とても大事なポイント。
到着されたら、脚の疲れ、身体の疲れをまずは抜いてください。
実は1度、海外のレースに招待されたことがありますが、現地に到着したのがスタートの2日前。
本番に向けていつも通りの調整を行っていたのですが、なぜか現地に入ってから疲労を感じていました。
そして、そのままレース当日を迎え、大失敗した経験があります。
また、以前ハワイ入りした翌日にハーフマラソンを走られた方が、疲労から動けなくなり、救急搬送されるということがありました。
ハワイに来られたら慌てずゆっくり身体を休ませてあげてください。
そして、疲労がとれればいつも通りしっかり走ることができるはずです。
3.ホノルルマラソン当日

いよいよ訪れるホノルルマラソン当日。
きっとみなさんワクワクしているはずです。
ここでは、レース当日のスタート前とスタート後のことをお伝えします。
まず、スタート前ですがスタート4時間前、遅くても3時間前に起きておくことをオススメします。
身体をしっかり起こし、朝食を摂っておく必要があるからです。
ホノルルマラソンスタートは5時ですから、1時、2時になりますね。
つまり、前日はできるだけ早く寝てください。
なかなか寝つけない場合は、2時間前起床でもなんとかなると思います。
寝ないより、少しでも寝た方が心身的にいいです。

次にスタートしてからです。
初めはなかなか進まない場合もあるかと思いますが、そこは慌てないで走り始めてください。
これが意外といいウォーミングアップになります。
最後に走ってる間について。
この時期、日本からハワイに来ると暑さを感じると思います。つまり、汗をいっぱいかきます。
こまめに水分補給、特に塩分補給をオススメします。
さらに日が出ると、体感の暑さは一気に上がりますので、しっかり暑さ対策をしておくといいです。
4.コースについて

ホノルルマラソンのコースはかなりフラットなコースだと言えます。
実際スタートして10km以上は目立った坂はありません。
しかし、その後からホノルルマラソンの本当の姿に出くわします。
第1にダイヤモンドヘッドの坂。
かなりしっかり上ります。
突如現れます。これは走ってみて初めてわかりますので、心の準備をしておくことに越したことはないです。
このダイヤモンドヘッドからカハラあたりまでは少しアップダウンが多いですのでうまくペースを調整してください。

次はカハラからハワイカイへ、そしてまたカハラに戻ってきます。
かなり大きなハイウェイを走ります。フラットです。
ここで何が大変かというと、風とメンタルです。
まず、ハイウェイでは常に風が吹いています。
私の経験上、行きが向かい、帰りが追い風が多いです。
ちなみにこの経験上と言うのは、毎週日曜日にランニンググループで走ったというものです。
だから、ここでのペースに惑わされないでください。
焦ると力を使ってエネルギーを浪費します。
次にメンタル面なのですが、遠くまで見えるので前のランナーが見えても、なかなか追いつけないです。
その長さに疲れを感じることもあります。
ホノルルマラソンコースの半分近くはこのハイウェイです。片道約10km。
頭の中でカウントダウンすると、気持ちが楽になるかもしれません。

最後に、カハラからゴールのカピオラニ公園ですが、ここではもう一度ダイヤモンドヘッドの坂と勝負しなければなりません。
脚もかなり使っているので、かなりきつく感じます。
しかし、幸いなことに斜度は行きよりゆるいです。必ず突破できます。
そして、この頃には太陽も昇りみなさんの後方から照りつけます。
体感温度をかなりあげる要素ですので、帽子を被っていたら首をカバーするようにしてください。
その後は、一気に下って最後の直線を走ってゴールです!
ラストの直線は約800mありますが、ゴールへのヴィクトリーロードですので、色々なことを思い起こしながら最後出し切ってください!
5.最後に

今回、ランナー目線で書かせていただきましたが、みなさんにとっても私にとってもホノルルマラソンが特別なものになることは間違いありません。
そして、もう1つ私がみなさんに言わせていただくとすれば「ぜひゴール後にローカルの人たちともしゃべってみてください。」
私たちは、確かに言葉の壁がありますが、走りきったことを讃えあうことができます。
ゴールタイムのことだけでも盛り上がります。
コースのどの部分が走りやすかったか、タフだったか、それも話ができます。
なぜなら、私たちはホノルルマラソンを走ったから。
私もみなさんとお会いして、お話しできたらと心から思っています。
では、またスタートラインで。
スポナビレポーターKazuki
和歌山大学大学院教育学部卒業、小学校教員。一時休職し、2018年4月よりハワイ大学マノア校に留学。NICE programと言う英語を学ぶプログラムを受講。高校から陸上部長距離走を続ける。当初の目標は地元で開催される泉州国際市民マラソン優勝だったが、達成(一般・登録の部優勝(総合2位))。その後は、この記録を超えるべく日々練習に励む。奥さんの影響でハワイが好きになり、ハワイでもたくさん走ってラン友を増やしたい。
ハイビスカスハーフ 優勝
Runners Hi 20km
Autosource 25km
HMSA 30km それぞれ優勝
Running room Half 4th(age 1st)