Aloha! Joです。錦織圭君の活躍は止まらず、世界ランキングがとうとう片手で数えられるところまで来ていますね。日本では「師匠である松岡修三氏が海外に行くと日本が寒くなる」という都市伝説まででき、伊達公子氏以来のテニスブーム。ところがスポナビハワイでは取扱い分野ではなく、すっかりご無沙汰のタイトルです。何年も前になってしまいますが、スポナビハワイでも「ハワイでテニスを楽しもう」という記事が書かれています。錦織君の活躍のせいか、いつもアクセス数が上位にランクインしています。そこで、中学・高校とテニス部に明け暮れ、かつて頭にバンダナを巻いたアガシに憧れ、現在までおよそ20年以上気まぐれテニスをしているJoが、このたびハワイのテニスデビュー基礎情報をレポートしようと思います。
ハワイでテニスをする魅力
1.蒸し暑くないし寒くない
テニスは試合ともなれば、呼吸を止めて走り打つ無酸素運動にもなるスポーツですので、日本の蒸し暑い真夏のテニスは非常につらい。ハワイではからっとしていてさわやかに楽しめます。
2.パブリックコートが充実、そして無料で利用できる
ワイキキ周辺には20面以上の無料で利用可能なコートがあり、早朝から夜まで解放されています。詳しくは後半で。
3.ラケットがとても安い
日本の1/3ほどで購入できます。ワイキキから徒歩圏ならアラモアナのウォルマートにも売っていますよ。ハワイでテニスをしたいなぁと思っても、ラケットとボールがなければ何もできないですよね。もしレンタルがあれば・・・と調べてみても、レンタルしているところはほぼ無いといってもよいくらいなんです。スポナビハワイでもレンタルしていた頃があったそうなんですが、もしレンタルしていたら借りる人いるのかなぁ。お問い合わせにてご意見募集です。
ハワイでのテニスの仕方は過去の記事がとても充実していて参考になりますので、今回は初心者でもテニスを楽しめるような記事を書けないものか模索していました。テニスの良いところは、ボールをポンポン打ち合っている(ラリーといいます)だけでもけっこう楽しいところです。大きい温泉卓球見たいですよね。でも、やってみたいけどそもそもラケットに当たらない、当たっても毎回ホームランじゃぁつまらないですよね。ではどうやったらうまく打てるようになるのか簡単にレポートします。
ラケットの選び方
そもそもハワイに来てラケットを選べるという選択肢はないと思いますが、もしあれば面の大きいものの方が打ちやすいです。自分もはじめはフレームに当ててしまい、なぜか後ろにボールを打つなんて偉業も日常茶飯事でした。
グリップの握り方
本番はここから。おもな握り方として3つ紹介します。
1.イースタン
初心者が一番打ちやすいのは「イースタン」という握り方です。ラケットを地面と垂直にして、右手のひらを面に当て、そのままグリップまで持ってきて握ってください。まるで手のひらでそのまま打っている感覚なので、当てやすさは抜群です。でも、個人的な感想ではイースタンだとホームランしやすいんじゃないかなぁっと思いますが、まずはこれでいきましょう。
2.コンチネンタル
イースタンと似ているグリップの持ち方のコンチネンタルという握り方は、慣れないと打ちにくいですが、サーブの時に本領発揮する握り方なのです。通称「包丁持ち」と勝手に呼んでいますが、まさに包丁をもつ感じそのままです。垂直に立てたラケットを握手するようにそのまま持つ感じです。コンチネンタルはどんな打ち方にでもマルチに対応しています。
3.ウエスタン
自分は基本ウエスタンの持ち方です。ラケットを置いた状態で、上からそのまま持つ握り方で、コンチネンタルやイースタンとはまるで違う握り方です。打つ時に回転をいくらでもかけられるのです。自分はフォアハンド(利き手をそのまま正面で打つ)とバックハンド(利き手を逆にして打つ)で持ち方を自然に変えています。自分の打ちやすい握り方を見つけてください、と言いたいところですが、実はその握り方を見つける前に素振りをすることが重要です。ボールを打つ時に面が自然と上を向いたまま上に向かって打てば、見事にホームランしてしまいます。でも、面の向きや振り方に良い癖をつけてしまえば、どのような握り方になってもしっかり打てるものです。テニスは素振りが大切なのです。
サーブの打ち方1(トスの上げ方)
さて、もし試合をするとなれば、一番初めにして最大の難関「サーブ」です。これが入らないとゲームが進みません。サーブを打つ前にボールを上にあげるトスについて説明します。トスは難しいです。でも大丈夫。なんとなく上がれば良いんです。初めのうちは低めにあげる練習をしましょう。トスにもいくつか方法があるようです。うまく真上に安定してあげられるコツを書きますね。まず、腕をまっすぐ、手首や指などの間接は曲げずに固定しながら下から上へ移動してみてください。ボールをまっすぐあげられない人は、無意識に肘を曲げてあげています。目標となる場所にあげたくてもいろんな神経を使ってしまい、突拍子もない方向にボールが飛んでいきます。これがうまくできたらボールの持ち方です。下の写真をご覧ください。
1.指持ちバージョン
指先のみでもち、ボールに回転をかけないようにボールを上げます。最初は違和感なくあげられますが、指先に力が入り引っかかったり回転したりして、安定するのに時間がかかります。しかし、安定してくると、高くて良いトスを上げられます。クイック系のサーバーにはこのトスがあっているでしょう。
2.付け根で包むバージョン
指の真ん中から付け根あたりの部分で持ち、そのまま上げます。つい慣れない上げ方なので、はじめはつい途中で手首を曲げてうまく上げられないかもしれませんが、練習すれば比較的慣れやすく安定したトスが上げられます。
3.コップ持ちバージョン
一番やりにくそうですよね。コップを持つような衝撃的な持ち方です。見栄えもいまいち。でもやってみてください。あれ?けっこう安定していませんか?プロ選手でも使っている人がいる持ち方なので安心してください。初めのうちはこれが一番良いかもしれません。指にボールを置くとどうしても指に力が入り、うまく上げられません。これなら安定して上げることができます。デメリットとしては高く上げられないことですが、初めのうちはボールを高くあげてもメリットはあまりないので問題ありません。そうそう、もしトスがうまく上がらなかったら、ラケットを振らずにそのままボールを持ってトスをやり直してください。減点にはなりません。
サーブの打ち方2(サーブ)
サーブはグリップの握り方によって、スタンスも打てる方向も変わってきます。自分はラリーの時はウエスタンが多いですが、サーブの時は包丁持ちになります。包丁持ちでは、打つ方向に対し体を横にします。そして、ボールに回転をかける打ち方になります。プロなら時速200kmで打ち込むことも可能です(フラットサーブといいます)。よく、プロ選手が横向きにシュポッって打っているのを見るので、つい真似してみたくなりますよね。そもそも握り方が違っていて、振り方が異なれば同じようには打てないのです。では、初めてサーブを打つ人が確実にコートに入れられる方法はないのでしょうか。ここで登場するのがウエスタン持ちです。ウエスタンはラケットを地面にバタンとおいてそのまま持った、平行になった持ち方でしたよね。ウエスタンで持ったら体は、打つ方向の真正面に向いてください。そして、ラケットは神輿担ぎのようにして、そのまま振り下ろしてください。どうです?あらゆることが真正面になるので、何も考えずにボールをポーンと当てれば、向こうのコートに入ります。ですが、サーブではぜひコンチネンタル(包丁持ち)で試してみてください。体に無理がなく、いろいろなサーブに対応できます。
ラリーまでの練習
ラリーはうまい人とやると疲れません。なぜなら、自分のところにしっかりボールが返ってくるからです。でも、そのボールを思うように打てるわけないですよね。ラリーできるようになるまで簡単な練習方法があります。自分が昔教えてもらった方法ですが、まずはラケットの上でボールをポンポン、裏返したりしながらポンポン、まるでけん玉のように。ラケット面の真ん中にちゃんと当たりますか?相手がいる場合は、ノーバウンドでもツーバウンドでもいいからお互い3mくらいの近距離で、かるく当てる程度のラリーを続けます。持ち方をウエスタンにして、体の正面打ちしてもよいと思います。とにかく真ん中に当てて、相手の前に返すように意識します。きっと慣れてくると少しずつ距離が離れていくでしょう。その頃には力加減もわかってきます。
ストローク
基本的なショットをストロークと言います。フォアハンドで思い切り振ったら、ボールが海まで飛んで行った。どんなにやってもポーンと高く飛んでしまうかネットに引っかかる。そういう経験ありませんか?テニスに慣れている人は、どんな態勢でどんなボールを打ってもコートに収まります。安定しているときはネットの1cmスレスレを弾丸のように飛び、ネットから何メートも高くあげたボールでもしっかりコート内に入ります。何が違うかと言いますと、ボールにものすごい回転がかかっているのです。これができれば、どんなに思い切り力を込めて振ってボールを打っても必ずコートに入れることができますよ。でも、テニスは力まかせのスポーツではありません。では、どうすればよいでしょうか。手首を反って打ってみてください。手首が普通の状態で打つと、無駄に手首による操作がかかり、ボールが思わぬ方向に行くだけでなく、手首を痛めます。反って打ってみるとそれ以上動かないので安定します。さらに、下半身を安定させて腰を回転させるのです。腕で打つというよりは体全体で打つイメージ。回転のかけ方はまた機会があれば書こうかと思います。
ハワイでテニスができるおすすめの場所
では、実際にハワイでテニスをしてみましょう!今回はスポナビがお世話になっているワイキキパークホテルのマコトさんがいつも汗を流しているというアラモアナビーチパークのテニスコートをレポート。スポナビのManuが代表でゲームに参加してきましたよ。Manuいわく「超楽しいね!今度一緒に試合しよう!」アラモアナのコートは10面。目の前に海が見える絶好のロケーションなのでとても人気があります。午前8時前から行けば空いていますが、混んでいてもコートの数が多く、45分交代制なので安心。
ワイキキ周辺のパブリックコートのルール
1.予約不要で無料
コートは無料で利用可能で、空いていれば誰でも利用できます。
2.ヒールやスパイクシューズは禁止
コートが傷んでしまうほどの硬い靴やスパイクシューズは禁止です。動きやすいスニーカーなどで利用しましょう。
3.ラケットとボールを持参、水分と日焼け止めも忘れずに
コート以外のサービスはありませんので、ラケットだけでなくボールも持参しましょう。
4.コートは基本的に45分交代
次に使いたい人はコート脇のベンチに座って待ちます。プレーヤーは、ベンチで待っている人がいたら最長45分で交代します。待っている人は45分で交代をする権利があります。ただし、待っている人が1人の場合は交代する必要はありません。
ホノルル市が管理しているテニスコートは基本的にすべて上記で利用可能です。
コートの紹介
カピオラニ・テニスコート
面数:4面
場所:2740 Kalakaua Avenue
利用可能時間:夜明けから深夜
ナイター:有
トイレ:有
カピオラニパークの海側にあります。このコートの魅力はすぐ隣がきれいな公園とダイヤモンドヘッドを眺められるところ。緑の中で楽しめます。
アラモアナ・テニスコート
面数:10面
場所:1201 Ala Moana Blvd
利用可能時間:夜明けから夜10時
ナイター:有
トイレ:有
アラモアナ・パークのワード寄りに位置するテニスコートです。時間帯によってはテニスクラブなどの予約でコートが使えない時間帯もあります。山側に壁打ち場があります。
取材ご協力ありがとうございます!
今回撮影にご協力いただいたワイキキ・パーク・ホテルは、Joが大好きなハレクラニホテルの姉妹ホテルともあって、おもてなしは抜群です。「安心」「安全」「清潔」を兼ね備え、2014年楽天トラベルハワイエリアで「金賞」「お客さま満足大賞」のW受賞するほど。スポナビからお申込みいただくと「ゲストアテンダント課」の女性スタッフが客室清掃のチェックから、お客様ご到着時のお出迎え、コンシェルジュとして困ったときには何でも日本語でお手伝いをいたします。毎日無料のワークショップも行われており、また海へも徒歩1分。様々な宿泊特典がありますので、ぜひご予約ください。