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ネイバーアイランドでエコハイキングに挑戦!①カウアイ島編

2012年11月22日   Number of views (2536)  トレッキングカウアイ島

カウアイ・ハイキング ALOHA! Yossieです。

ハワイの主要諸島のうち最も北にあるカウアイ島は、降雨量が世界一多いワイアレアレ山を擁する緑深く人口の少ない島です。そのカウアイ島西部に位置するプランテーション・タウン、ワイメアから坂を上って30分ほどドライブすると、かの有名なワイメア・キャニオンにたどり着きます。

カウアイ島は現在、死火山で構成されていますが、4~5百万年ほど前は噴火を繰り返す活火山だったとか。噴火による陥没や溶岩流でだんだんと作られていったこの雄大な渓谷は、その後ワイアレアレ山から来る雨水の浸食で削られ、現在の形となったといわれます。

車を降りると、久しぶりに来たためかその空気の冷たさにびっくり!標高3,600フィート(1100m)もの高度があるので、気温が低いのも無理ないですね。 カウアイ・ハイキング さて、ワイメア・キャニオンからさらに車で15分程度上がっていった場所にあるのが、豊かな自然と、数々のハイキング・トレイルが楽しめるコケエ・ステート・パーク。

ワイメアとは違い、青い芝生が広がる広々とした高原には、カウアイ名物でもあるニワトリが無数にあちこち歩き回ってます。 カウアイ・ハイキング 今日は、スポナビのハイキング特派員(と勝手に決定してしまいましたが)、私Yossieが、環境保護団体シェラ・クラブのカウアイ支部(Sierra Club Kauai Chapter)が主催するハイキングに参加してまいりました。

シェラ・クラブでは環境保護教育などを目的とするハイキングを、ハワイ州を含むアメリカ国内で定期的に開催しており、メンバーは1回につき1ドル、非メンバーは5ドルで参加できます。この日のハイキングガイドは、6年前LAからカウアイに移住したというエリカさんです。 カウアイ・ハイキング この日は、「ウォーター・タンク・トレイル(Water tank Trail)」と「ベリー・フラット・トレイル(Berry Flat Trail)」という2つのトレイルを歩くハイキングでした。出発前に各自が自己紹介をし打ち解けるので、最初から和気あいあいとした雰囲気です。

コース的には初心者向けで、長さは3時間程度。あまり傾斜もきつくないので、普通に歩けます。 カウアイ・ハイキング この2つのトレイルは連鎖しており、景観を楽しむものというより、森の中を歩きながら植物観察を楽しむものといったほうが正しいですね。ウォーター・タンク・トレイルでは、ハワイにいてもあまり間近に見ることのないコアの木や、杉の木を見ることができます。

驚いたのは、トレイルの傍にハリケーンや長い雨など、なんらかの理由で折れた木がかなりあったことですね。 カウアイ・ハイキング 根が持ち上がったのか、トンネルのようになった木も見られました。エリカさんが驚いたのかのけぞってますが(笑)、自然の造形美は素晴らしいですね。

森の中は空気が乾燥しており冷たく、まるで軽井沢にでもいるかのよう。ここまで高地に来ると、カウアイが島だということを忘れてしまいます。 カウアイ・ハイキング こちらは、かなり年季が入った杉の木です。ガイドのエリカさんが杉を「スジ、スジ」というのがちょっと気になった私ですが、なかなか指摘しにくいので黙っていました(笑)。まあ、日本人も英語の発音間違えるし…。

とても太く立派なこの杉は、幹のところどころが切れ切れにはげかかっていました。ネイティブではないので外来植物となるわけですが、いったいどこから誰が運んできてこのように根付いてしまったでしょうか。 カウアイ・ハイキング ハワイの外来植物といえば、代表的なのがこちらジンジャー。住宅の庭やホテルの敷地でよく咲いているもので、花は美しいんですが、このような森林ではネイティブ植物に害をおよぼす植物として目の敵にされています。

これは花が咲き終わったジンジャーですが、言われてみると、何だか「悪魔の歯」のような邪悪なイメージがなきにしもあらず(笑)。 カウアイ・ハイキング こちらは、根こそぎ倒れてしまった大木です。何の木かは分かりませんでしたが、エリカさんは多分1992年9月にカウアイを直撃したハリケーン・イニキで倒れたのではないか、と推測していました。これも一種、自然による淘汰の結果ですね。 カウアイ・ハイキング 北カリフォルニアによくあるレッドウッドの林を歩いていきます。森林独特の香りが「う~ん、マイナスイオン」という感じで、見た目も美しいんですが、これらもコアなどハワイのネイティブ植物の生育を妨げるそうです。

かといって、今更根こそぎ切り倒すというのもどうなんだか…環境保護というのは繊細かつ複雑な問題なのです。 カウアイ・ハイキング この日はコケエ周辺で野生豚のハンティング・コンテストが開催されていたらしく、たくさんの犬を率いたハンターたちが通り過ぎて行きました。

ハンター犬に見えない、一見テリア風の犬たちはとってもフレンドリーで、そのうち1、2匹は私たちに興味を持ち、飼い主に着いて行かず居残ってしまい、何だかバツが悪くて困りました(笑)。 カウアイ・ハイキング レッドウッドが生い茂るトレイルは大体整備されていますが、地面のところどころに木の根や落ちた枝、乾いて滑りやすい落葉などがあるので、足元に気をつけて進みましょう。 カウアイ・ハイキング 倒れた木の上にシダなど別の植物が生い茂り、まるで自然のガゼボ(あずまや)のようになっています。トレイルはこの付近で終わり、帰りは来た道を戻りました。

ここコケエ・ステート・パークでも、やはり外来植物は問題視されているのだな、という発見がありましたが、今のところ州政府では広大な州立公園の外来植物撤去までは手が回らず、悪く言えば野放し状態だそうです。 カウアイ・ハイキング ハイキングが終わっても私に疲労感はなく、軽い運動をした後の爽やかさと心地よさだけが残りました。

このような晴天はめったにないということで、グループの皆さんは揃って高原からさらに道路を上がっていった場所にある展望台、「カララウ・ルックアウト(Kalalau Lookout)」に足を伸ばすそう。というわけで、そこまで考えていなかった私と友人も行くことにしました。 カウアイ・ハイキング このルックアウトからは、カララウ・バレーの素晴らしい景観を望むことができます。私はカウアイに長く住んでいて、このルックアウトに来たのはこれが初めてだった気が…(汗)。

ここからさらに約1マイル先へ行くと、頂上に最後の展望台「プウ・オ・キラ・ルックアウト(Pu`u O Kila Lookout)があり、そこからはカララウ・バレーの素晴らしい景観が望める別のハイキング・コース「ピヘア・トレイル(Pihea Trail)」にも簡単にアクセスできます。
ハイキング好きで、カウアイ島を訪問する機会のある方はぜひ挑戦してみてくださいね。高地でかなり涼しいのと、天候の変化が激しいので、濡れても大丈夫なしっかりしたトレッキング・シューズを履き、薄い上着を持っていかれると便利です。それと、ハイキングでは道に迷ったりする可能性がなきにしもあらずなので、なるべく2人以上のグループで行かれるとより安全です。                             


2012年11月22日公開