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スポナビ特集

 
 

トローリング

夢は大きなブルーマーリン!
オアフ島ノースショアでトローリング

 ハワイでのトローリング・シーズンは春に始まり、これから夏にかけてが最盛期だ。大きな大会は、5月のコナ・オフショア・チャレンジを皮切りに、9月までハワイ島を中心に開催。8月6日~10日に行われ、今年で48回目を迎える「ハワイアン・インターナショナル・ビルフィッシュ・トーナメント」は世界最大の大会で、日本を含め世界中からアングラー(釣り人)たちが集まる、いわばトローリングのワールドカップだ。
 トローリングというと大型ボートからカジキを釣り上げるというイメージが強いかもしれないが、トローリングという言葉の本来の意味は、ボートを走らせながら、ルアー(疑似餌)を流して魚を釣るということ。小型ボートでカジキ以外の魚を釣るのも、立派なトローリングだ。ハワイ島はトローリングのメッカとして有名だが、気軽に楽しむならオアフ島・ノースショアがおすすめ。過去最大のブルーマーリン(カジキの一種)がノースショアで釣り上げられたことは、意外にもあまり知られていない。
 今回ご紹介するフォクシー・レディー号は、漁師が船長というユニークなトローリングだ。朝6時にノースショアのハレイワ・ハーバーを出港。イルカや海がめが見られることはよくあるが、この日はモンクシール(アザラシ)が泳いでいるのを発見。船から自然の生物や景色を見るのも、トローリングの楽しみのひとつだ。
 進路を北にとり、およそ20マイル、時間にして約1時間航行したところで、ようやく漁場であるブイに到着。ブイは小魚の餌場や隠れ家となっていて、その小魚目当てで大型魚が集まってくる。近くにはほかに1艇の小型ボートがいただけで、チャンスは大きそうに見えたが、しばらくラインを流していてもなかなかヒットがない。魚群探知機では魚影が見えているものの、そのまま数時間が経過してしまった。
 キャプテンのジェシーの指示で、クルーのデーブがベイト(餌)を生餌のサバに替えた。すると突然ロッド(竿)がしなり、リールが鳴ってラインが出ていく。デーブの合図でファイティング・チェアに座り、ロッドを受け取ると、やや重い感じ。カジキではないな、と思っていると、デーブがイエロー・フィン・ツナだと言う。15分ほど遊び感覚で戦いながら釣り上げてみると、約30kgの小型のイエロー・ツナ・フィンだった。小さいとはいえ、初ヒットとしては上々だ。
 その後3本ほど同じようなイエロー・ツナ・フィンが釣れ、最後に大きな引きがきた。今度はずっしりと重い。巻いては走られ、巻いては引っ張られの繰り返し。これがトローリングの醍醐味だ。約30分の格闘の末、70kgのイエロー・ツナ・フィンが釣り上げられた。この日1番の大物だ。
 港に着くと、その場で魚をさばき、大きな切り身がひとつずつ手渡された。刺身で食べるなら、一晩置いたほうがおいしいよ、と笑顔で話すジェシー。家族へのいいおみやげができた。
 オアフ島にも数多くのトローリング・ツアーがあるが、今回参加したフォクシー・レディー号は魚影の濃いノースショアがベース。チャーター(8時間)は予約制で、6人までが乗船可能だ。この日の釣果はイエローのみだったが、本当のターゲットはブルーマリーンやストライプマリーン。フォクシー・レディー号で釣り上げられた魚の写真を見る限り、夢ではなさそうだ。

                                                                     2007年7月13日公開

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